2020-01-01から1年間の記事一覧
・要約が4500字超え。訳者解説で「後半のおもしろさは、ますますその細部にある」と書いてあるだけあって、どの部分もとても興味深く、なかなか削り切らなかった。 ・終盤の「シンボロン」を巡る部分以降は、何度読んでも文意というか流れが読み取れていない…
今回は、都市計画をテーマにした『都市をたたむ』という本の着想を、強引に人事管理やジェンダー等の問題に引き付けてみた話。思いつきで突っ走った話なので、多分、結構粗い書きぶりだが、ご容赦頂きたい。 ●『都市をたたむ』での議論役所の職員有志で「読…
『選挙制を疑う』という本を読んでいる。 選挙制を疑う(サピエンティア) (サピエンティア 58) 作者:ダーヴィッド・ヴァン・レイブルック 発売日: 2019/04/05 メディア: 単行本 実は,まだ本文はほとんど読んでおらず,著者による短い結論とあとがき,訳者改…
以前、SOGIについて、ノーマライゼーションやユニバーサルデザインと絡めながら記事を書いたことがある。 ghost-dog.hatenablog.com 今回の記事は、これをベースに改めてブラッシュアップしたものなので、せっかくなので、今回の記事の方を読んでもらいたい…
この時代には硬貨鋳造の開始、そして金属塊への全般的転換がみられる。(p.324) ●軍事=鋳貨=奴隷制複合体・度重なる債務危機を軍事的拡大を通じて解決しようとする試みが、「軍事=鋳貨=奴隷制複合体」とも呼ぶべき制度としてあらわれた。鋳貨は、債務危機…
現代文明の基盤に奴隷制の論理がある一方、公式の動産奴隷の廃棄だけでもめざましい達成とみなさなければならない。そして、どのようにそれが実現されたのか、考えてみる価値がある。そして、奴隷制の消滅は、ヨーロッパだけに限定されない。この事態は、歴…
しばらく積読だったが、また再開する。 この章、やや難解というか、多様な事例やテーマが交錯するように議論されてあり、論旨をきちんと追いかけきれておらず、要約もグダグダだが、一旦、適当に切り上げて、先に読み進めることにする。 ・人間性の剥奪が、…
●『福岡市を経営する』を先日読んだが,立場上,感想はオープンには書きにくい。そこで,匿名のブログにて感想を書いてみたいと思う。 なお,今回の感想は,全体を通してというより,とある1つのフレーズについてのものだ。 福岡市を経営する 作者:高島 宗…
自治体で仕事をしていると「PRすること」自体が自己目的化している例をときおり見る。 ●前にいた部署では、隣の係が啓発の一環で登録制の市民ボランティアを募っていた。(固有名詞を挙げると身バレするので、「登録ボランティア」と仮称)登録したボラン…
小泉議員が育休を取った際に書いていたが,ずっとアップしてなかった記事を見つけた。 今更だが,アップしておく。 (時機を逸しても内容的には問題ないはず) 育休という「権利」について,これまでいろんなことを考えてきた。 ・育児は「権利」であり,生…
大学卒業後、10年ほど経つが、出身の政治学ゼミにはときどき顔を出させてもらっている。先日参加したゼミ(ZOOMで実施!)は、総務省の自治体戦略2040構想研究会の報告を読んで議論するというものだった。 この研究会や報告については断片的に知っていたが、…
Amazonプライムで配信されていて、今更ながら観た。 否定と肯定 (字幕版) 発売日: 2018/06/20 メディア: Prime Video ネタバレ込みで、いくつか感想をば。・印象的だったセリフの1つ。被告のデボラが、勝訴後の記者会見で述べたセリフ。 表現の自由を妨げる…
とある自治体で事務職員をやっている者です。 1 不要不急なものは中止・延期となる現状 2020年4月現在,コロナウイルスが全世界的に猛威を振るっている。 他国では,外出原則禁止の措置が取られたりとか。いわゆるロックダウンというヤツ。 日本でも,…
2016年8月にFacebookで書いていた記事だが、こっちにも転記しておく。 ●最近、ワークライフバランスとか、父親の育児とかの話題で「父親が育児に参加した方が、仕事の生産性が上がる!」みたいな議論をときどき目にする。 こういう話は、確かに一見良いと思…
①平成11年、「育児をしない男を父とは呼ばない」というポスターが厚労省によって作られた。 こんなポスターを作る必要があるほど、当時の日本人にとって、育児は、母親に偏った義務だった訳だ。 何しろ、イクメンという言葉もまだ存在しない時代だ(少なくと…