幽霊犬の備忘録

某市の職員。政治学を齧りジェンダーや経済思想に関心。

2019-05-01から1ヶ月間の記事一覧

「古典は役に立たなくて何が悪い」という開き直りはイヤだという話

#古典は本当に必要なのか 問題。一時期、Twitterのこのハッシュタグがすごく盛り上がってた時期があって、色々と見ていた。 もともと、古典の必要性については懐疑的だったんだが、特に下記のようなツィートについては自分は素直に首肯できない。 例えば「春…

『負債論』第2章 物々交換の神話 要約

貨幣と負債は同時に登場しており,負債の歴史は必然的に貨幣の歴史である。しかし,主流派経済学のどの教科書にも載っている「貨幣」についての常識は,①原始的な物々交換→②「二重の一致」の問題→③貨幣の発明→④信用経済への発展,であり,負債は二次的なもの…

もし、2〜4歳くらいの男の子が「スカートを履きたい」と言ってきたらどうする?

タイトルのとおり、もし、2〜4歳くらいの男の子が「スカートを履きたい」と言ってきたらどうする?という思考実験的な疑問が湧いた。思考実験というか、いつか実現しても全然おかしくないことだが。 女児を育てる中では、そういう悩みはあまり生じなかった…

育休について(その1) 「なぜ育休を取るのか」と聞かれて戸惑ったという話

自分はかつて(2015年)に育休を取った。 2019年現在、共働き(フルタイム)の妻と一緒に保育園児の子供を育てている。自分が育休を取ったとき、まだまだ育休を取る父親が多数ではない職場で「育休を取って何をするのか?」という意見もあった。そういうこと…

『負債論』第1章モラルの混乱の経験をめぐって 要約

積読だった『負債論』をこれから読んでいく。 負債論 貨幣と暴力の5000年 作者: デヴィッド・グレーバー,酒井隆史,高祖岩三郎,佐々木夏子 出版社/メーカー: 以文社 発売日: 2016/11/22 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (5件) を見る 本文だけで600ペ…

映画『Suffragette』(邦題『未来を花束にして』)の感想

AmazonPrimeビデオで配信されていたので、観た。 邦題がクソだという前評判を知っていたが、たしかに、この邦題はミスリード過ぎるので、こういうタイトルにした。 未来を花束にして [DVD] 出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店 発売日: 2017/07/28 メディ…