「平成」が終わろうとしているこの時代、今更ではあるが、自分は、そして、役所は「かんばん方式」に学ばねばならないのだろうか。

誰か、書籍など、知っている情報があれば提供してもらえませんでしょうか。

 

トヨタの「かんばん方式」といえば、業務改善の代表事例だ。

かんばん方式」とは何ぞや、ということについては、ググったら結構出てくるので、それぞれ自身で調べてみてもらえれば。

トヨタのHPにも載っている。

www.toyota.co.jp

 

 

予断だが、経済学においては、供給が需要を作る(大量生産、そして、その結果としての大量消費!)というパラダイムから、いつしか、需要が供給を作る、というパラダイムが支配的になったのだ、とどこかで聞いたことがある(経済学史はド素人だが)。かんばん方式は、需要による生産管理と言う点で、このパラダイムシフトの1つの典型例とも言えるかもしれない。

 

さて、自分がこの「かんばん方式」という言葉を知ったのは、大学4年のときだ。『魂の労働』という本(の第1章)で、そこでは、比較的、この「かんばん方式」に代表される、顧客による経営管理、いわゆる「日本的経営」などについては、批判的に考察されていた。それは、「感情労働」が工場による生産にまで及んだことの証左であると。ゆえに、

労働者は、<感情労働者>と同じようにもはや自分の労働を自己の全人格から切り離すことは困難となる。(p.36)

 

かんばん方式」という言葉自体が使われていたかどうかは覚えていないが、同じような問題関心に合致するものとして、2年ほど前に『働く女子の運命』という本を読んだ。そこでは、日本は、具体的な「ジョブ」における能力やスキルで評価されるジョブ型社会ではなく、抽象的で全人格的な会社組織への貢献度、忠誠度(実態は、無理が効くこと、使い勝手が良いこと)が重視されるメンバーシップ型社会であることが論じられていた。それゆえ、日本は「能力」はあっても、家事や育児などで、会社にとっては使い勝手が悪い女性が、冷遇されてきたと言う。そして、反面、かつての「日本的経営」は、事実、成功してきたのだということも知った。教科書にも載っている「ジャパン・アズ・ナンバーワン」は、「日本的経営」の成果だと。

 

こういった分析を読んできた自分にとって、正直、「かんばん方式」は【過去のもの】だった。

 

だが、最近、「かんばん方式」という言葉を相次いで目にした。

かんばん方式」とは、全く過去の遺物などではなく、「働き方改革」が謳われている今にこそ、(今更ながら)必要なものなのではないか。

 

悲しいかな、平成が終わろうとしているこの時代、80年代の日本の経営のエンジンになったという「かんばん方式」についてその弊害を論じる以前に、自身が所属している役所の仕事には、信じられない非効率な部分が未だに温存されているのではないか。

 

ということで、自分は、「かんばん方式」に代表されるような、業務の効率化の手法を学びたい。研究したい。

という訳で、繰り返しになりますが、誰か、書籍など、知っている情報があれば提供してもらえませんでしょうか。

 

80年代の後半に生まれた自分が、80年代にとどまっている場合ではない。

「仕事のための仕事」なんて願い下げだ。

「市民のための仕事」がしたい。